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202     2012/2/27
っつーかTSFの歴史だの何だのとか言ってる割に
歴史を作ってきたサイトでの言及については誰も触れないのな

http://www14.big.or.jp/~yays/yays.html
第壱夜
■ 神話的性転換という概念 ■
 まず最初に。神話的性転換とは、男性が女性に変じてしまうあらゆる種類のフィクションを包括する語だと了解しておいてほしい。口語的にはたびたび「性転換モノ」などと呼ばれる物語のことである。
(中略) 〜 
ここでは最も包括的でかつアカデミックな場においても比較的違和感なく使用可能な用語(ターム)として「神話的性転換」という新語を提唱したい。(物事を論じるのに適切な用語の設定はかなり重要だ)
 さて、神話的性転換という概念をあらためて定義してみようか。その過程でなぜ「神話的」と呼ぶのかも説明していきたい。
 「要は、ファンタジーとしての性転換の物語である」。……これだけで終わらせてもいいのだが、その特殊性についてもう少し掘り下げたほうがいいだろう。
(中略) 〜 
男性から女性への変化は不可能事。現実にはあり得ないことである。なるほど、性別再判定手術というものがある。ジェンダー・ディスオーダーと診断された人が受ける手術で、男性の場合はおちんちんを切り取り、余った部品で人工の膣を形成するそうな。現代医学とは大したものである。もっとも、生理学的な性、主に生殖機能に関しては変更する術がないのが現状であり、そういう意味では性別再判定手術は擬似的な「性転換」にとどまる。まして、脳移植や階段落ちによる人格交換においておや、である。早い話、人類史上で、誰かが真の性転換を遂げたという事例は存在しない。誰もそれを見たことがないのにそれを表す言葉が存在している。こと対象が人間である場合、性転換とは、「天国」「タイムマシン」「世界平和」といったあたりと同類の、観念の産物である。
(中略) 〜 
 さて、神話における男から女への変身譚で重要なことがある。それは、その変身が生殖機能込みでの完全な性転換だということだ。たとえ着想の元が女装・半陰陽・去勢といった事例にあったとしても、そこから、男が女に変じるという象徴的な「神話」が生まれたのである。ここでいう「神話」とは、現実(リアリティー)を否定した観念上の物語というほどの意味である。
(中略) 〜 
 最近ではリンク先のサイトでしばしばTSFという用語と出会うようになった。それ以前はTSという用語が多かった。この、TS(=transsexual)にF(=fiction)という一字を足した思想も、神話性の強調を旨としていたと理解している。
(中略) 〜 
アメリカのサイトを渡り歩くうちにあることに気付いた。米のtransgender fiction という分野は、ゲイ文化の一カテゴリーに属して発展してきたようだった。

 あちらのサイトでは、性転換フィクションを書くこととその作者が女装すること・女性化することはしばしば同根のものとして認識されている。例えとして拙劣かもしれないが、新宿二丁目の一区画に性転換系のお店が固まっている。そんな風に喩えることもできる。マイノリティのための居住区の一隅をあてがわれてぬくぬくと育ってきたジャンル、とも言えるだろう。米のサイトは、transgender にまつわる様々な意味性の中から「神話的性転換」を単独で抽出する認識に乏しい。そのため、「神話的性転換」のファンとして活動するのであっても、極論すると、ゲイ・コミュニティの末席に身を置かなければならない。
(後略)

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