大きくなったら女の子 | 全件表示 |
この作品では人間はみんな(他の哺乳類は言及なし)男として生まれて来て思春期を境に大柄な子が少数女になる
ジェンダー文化的に、かわいいは男のもので男子がスカートをはき女子はズボンをはき現実に置ける男物を着る
闘争(他の生物や別文化・民族)は身体の大きい女の役割だったと推察される。ズボンは乗馬を前提に生まれた衣装
作者が描きたいのは、現実に置ける《女子文化》で育つ少年が逞しい女になって《男性文化》の担い手となることを強いられるというジェンダーギャップと思われる
《》内は現実の性役割準拠
実際に雄性先熟がみられる魚類は卵生の体外受精なので雄の負担が軽く多数の卵を産む雌の負担が大きい
哺乳類の場合、多胎にも限度があるんで1人が生涯に産める子は限られてるし複数のパートナーを同時に持つのも難しい
外部との闘争は損耗リスクが高いから体が大きいだけの理由で女にやらせるのは向かないのに服装はそれを示唆している
その辺の生物学的な繁殖事情がかなり置き去りにされた設定
もし雄性先熟で少数個体が女になるヒトが居たら、アリやハチの社会に近い繁殖個体を兄弟が守る生態になりそう
貴重な女子の安全を優先して外には出さず清潔な環境で栄養価の高い食事を与え、交替で兄弟が手厚くガード
兄弟の認めた男が繁殖相手として通う形になるのが少ない女性を効果的に活かして、生き延びる文化になるだろう