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166     2012/2/26
TSで異性装を描くことも可能だとする考え方の理由。
(女装・女性化フォーラムであることを考慮して、異性化は男からの女性化、異性装は女装とするが逆も可。)

まず断っておきますが、同じ人の中でさえ「ジャンル」か「区別」かでTSに対する違いがあるような発言もあるので、ここではTSの定義や範囲、日本でのこれまでの使われ方等、個人によってかなり考え方に違いがあることから、そういう事は抜きにして「TS」という言葉についてのみに注目する事とする。

元々TS(transsexual )とは現実の性同一性障害を指す言葉である。そのフィクションを指すTSF(transsexual fiction)という言葉がある事からも、フィクションではない存在としてノンフィクションのTSがある事は納得していただけると思う。
(TG(transGender)という言葉もありTSFと似た意味で使われる事もあるが、これもTSと同じ現実の性同一性障害をも表す言葉であり、さほど違いがないことからここでは除外する。)

なおこのフォーラムで使われているTSという言葉はフィクションに対して使われている事からTSFのことであるして、ややこしくなるため以下TSFと表記するが、ここで言っているTSFは皆さんの言うTSと同義と思ってもらって差し支えない。

TSF(transsexual fiction)では様々な形の性の転換を題材としたフィクションとして、皆さんのお好きな完全な女性化や、入れ替わりや、男と女を行ったり来たりするなど、現実には起こり得ないような女性化を描く事が出来る。それはフィクションなればこその表現だ。だがフィクションとは現実に起こらない不思議な出来事にのみ使う言葉ではない。
フィクションだからといって現実に存在するような性同一性障害を描けないという事ではないし、描いてはいけないという事でもない。TSという言葉に現実の性同一性障害を表す意味がある以上、そのフィクションであるTSFで描いてはいけない理由はない。

性同一性障害とは体と心の性が一致しない事を指す言葉であり、その人物が必ず性転換手術をしていなければならない訳ではない。
TSFで性同一性障害を題材に出来る以上、その人物は体が男である可能性があり、性同一性障害者が普通の男よりはるかに女性の服を着やすい性質を持っている以上、その人物は女装する可能性も高い。
つまり男の体で女装していても、それが性同一性障害者であればTSFで扱うことは可能と考えられる。

しかし女装をしているからといって、それがすなわち性同一性障害者とは限らない。これは女装のすべてがTSFだとは言えないということでもある。

では、いま流行りの男の娘のような作品は絶対にTSFとは言えないのか?
そういう作品には自ら女装をする、あるいは女装を受け入れる少年たちが描かれている。しかしそれだけでは彼らが性同一性障害者だとは断定出来ない。だが、その少年が別の少年に恋をした場合はどうだろう?
女装して男に惚れる男はかなりの確率で性同一性障害者だと言える。となればそのような作品をTSFとして扱うことも不可能とは言い切れない。

つまりこのような条件の元でなら女装モノをTSFとして扱うことも可能だとするのが私の考えです。

ただ誤解して欲しくないのは、私はTSFと女装を一緒くたにするべきだと言っているのではないし、このサイトが変わって欲しいと思っている訳でもない。少々強引とも言える展開をしているのも承知の上ですが、個人的な思いはどうであれTSFという表現の中には女装が含まれる「可能性」もあるということを言いたいだけで、自分たちのコミニュティーではTSという言葉を限定的に使っている、日本ではこれまでこういう作品に使ってきたのだと主張しても、元々TSという言葉の中にそういう「可能性」が内包されている以上、某誌の時のような女装も含むという解釈が出てくるのは避けられないのではないかということです。これはあくまでTSという言葉をどう捉えるかの違いなんです。

(厳密にいえば女性化した人が着ている男物の服や、急に男に戻った時に着ている女の服も異性装と言えなくもないですが、これについては今回は除外しました)

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